花街の紹介
芳町花柳界
- ◇地名の由来◇
芳町は、東京都中央区の旧町名。昭和52年(1977年)の町名改正で町名としての芳町は消滅している。芳町の地名の由来は不明。
芳町を含む現在の日本橋人形町周辺はかつて「元吉原」と呼ばれる遊廓で栄えた。しかし、江戸市域の拡大により遊郭は移転。代わりに歌舞伎の芝居小屋が立ち並ぶようになる。同時に陰間(かげま)茶屋という、10代から20代初頭の少年が接客する店が生まれた。その後の天保の改革で江戸市中の岡場所(非公認の花街、遊廓)が取り潰され、深川花柳界から逃れてきた芸妓が移り住み、芳町は芸妓の花街となった。
◇花街の特徴◇
1.日本で最初の女優となった川上貞奴や芸妓から歌手に転向した勝太郎ら名妓を輩出している。
2.幕末から明治、大正、昭和にかけて繁栄を極めたが、高度経済成長期後は衰退傾向にある。
3.2010年時点で、芳町の料亭は『濱田家』(ミシュラン掲載店)のみとなり、
芸妓は16名に減った。全盛期の1割未満の人数ではあるが、現在でも花街の伝統を守り伝える努力をしている。
料亭濱田家のHP http://www.hamadaya.info/
◇アクセス◇
人形町1丁目から3丁目付近が芳町花柳界とされています。
※1977年の町名改正で町名としての芳町は無くなっています。
◇日本舞踏流派◇
藤間流
花柳流
◇関連書籍◇
華より花 最後の吉原芸者
みなこ