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花街別の芸者数 調査結果
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2007年から2015年までのデータを元に、全国の芸者数を調べました
Yahoo知恵袋や、Googleでの検索傾向を調べると、全国の芸者数を調べられている方が非常に多いことが分かりました。 当サイトでも芸者数に関する情報ニーズがあると考え調査をしてみました。
ただし、芸者数は流動的で、実活動はしていなくとも籍だけは残しているという方も多くいるので、 あくまで参考程度のデータとしてご覧くださいませ。
東京の花街(2015年)
読売新聞が2015年度の東京の花街別の芸者数を調査されていました。
八王子 19人
新橋 約60人
赤坂 22人
芳町 7人
神楽坂 20人
浅草 26人
向島 約90人 合計244人 (読売新聞 2015.12.17)
こちらの調査結果には、 「大井町」「大塚」「円山町」が 含まれていませんので、当サイトで独自に調査をしました。 調査方法はそれぞれの置屋や組合のHP・ブログを見て、掲載情報からの推測数値となります。 補足として面識のある置屋には聞き取りも行っています。
大井町 推測 約20人
大塚 推測 約 5人
円山町 推測 約 5人 合計30人
以上の3花街を足すと、東京花柳界の芸者数は約274人となります。
※あくまで推測値となりますので、ある程度の誤差はご了承ください。
274人という数字が、多いのか少ないのかは、芸者に対する需要と供給によって決まります。 そして芸者の需要は、「景気」「料亭の数」「芸事の普及度合」「メディアへの露出度」など、 様々な要素で左右され、さらに季節によっても変動します。 そのため現在の274人が適正人数かの判断は難しいです。
読売新聞の記事は、以下のように続きます。
内容をまとめると、
・全国的に芸者数は減少している。
・最盛期は数100人、数1000人の単位で各花街に芸者がいた。
・八王子花柳界は芸者数が増えている。
・芸者が増える要因は「活躍の場を増やしている」ため。
・芸者が減る要因は「働く料亭減っている」ため。
以上の内容が書かれた記事になります。
やはり、芸者の出先が減少していることが、芸者数の減少に直結していることが分かります。
出先が少ないということは、芸者・置屋・組合・料亭などの収入が減ることに繋がります。 食えない商売だと、廃業する料亭が出てきたり、芸者志望者も少なくなります。 仮に芸者志望の方がいても、生計が成り立たないと、引退も当然早まります。
ではどうすればいいのか?
これは、八王子花柳界が一つの答えを出しています。
それは「需要を増やす」ということです。
別の言い方をすると、「活動の場を広げる」ということになります。
八王子花柳界の活動の一部が、置屋「ゆき乃恵」で紹介されていました。
活動例
・第1回 八王子をどり の開催
・地域のテレビ、ラジオ番組への積極的な出演
・様々なメディアへの取材協力
・メディアに掲載された記録をHPで紹介
その他、多数の活動が紹介をされています。
八王子花柳界の活動方法が全国全ての花街でも通じる程、簡単な問題ではございません。 しかし積極的に需要を開拓しないことには、花柳界の再興はむずかしい時代だということも想像ができます。
他にも向島花柳界も独特の活動を長年行っています。
向島花柳界を紹介する、
「芸者の粋と意地―向島 花柳界に舞う女たちの生き様 」では、
向島花柳界は時代の流れと共に商売の形態を何度も変えてきたことに触れています。
花柳界に対して、古くからの伝統を頑なに守る存在をイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんが、 実際には時代ごとに柔軟に変化・進化してきた存在なのです。 これは料亭の味にも言えることで、先人の技術を尊重しつつも、時代ごとに変化を加えています。
花柳界に限ったことではなく、ビジネス全般に言えることは
「進化が止まると滅びる」のです。
当サイトの目標を「
管理人紹介
」のページで以下のように紹介しています。
=====
数値目標
2050年までに東京の芸者数を3000名に増やすこと。
状態目標
2050年までに、午後5時6時頃になると東京の主要駅の繁華街では、身嗜みを整えた芸者衆がお座敷に向かう光景が日常的なものになっている状態。
=====
東京花柳界情報舎では、各花街の情報を集め発信をしていくことで、上記の目標達成に貢献することを目指しています。 (将来的には、より広い分野で貢献することも計画しています)
組合や置屋で行うイベント告知は勿論のこと、個人でインタビューに応じていただける、芸者、女将、料亭経営者、料理人、見番職員、芸事関係者、職人などで取材に応じていただけるお方は是非ご連絡をお願いいたします。 活動内容を当サイトで紹介させて頂きます。
連絡先は
こちら
東京以外の花柳界 芸者数
東京以外の花街についても、簡単ではありますが調べてみました。
古いデータも多いのでご了承ください。(2007年から2015年のデータ)
京都(注1)
祇園甲部 芸妓86人 舞妓28人
宮川町 芸妓40人 舞妓27人
先斗町 芸妓41人 舞妓10人
上七軒 芸妓18人 舞妓 7人
祇園東 芸妓11人 舞妓 5人
合計 芸妓196人 舞妓77人
合算 273人
※注1
舞妓(まいこ)は20歳前後までの修行中の立場の存在で、一人前になると芸妓(げいこ)になる。 芸妓には年齢制限はないので、90歳でも100歳でも現役であり続ける限り芸妓です。 舞妓と芸妓を合わせて、「芸舞妓(げいまいこ)」と総称として表記する場合もあります。
参考文献
『京都花街の経営学』西尾久美子2007 東洋経済新報社
2007年のデータですので、この記事が書かれている2016年1月に参考とするには古い資料となります。京都花柳界の芸舞妓数の推移として、
舞妓志望者は増えているが、芸妓の数は増えていない
という特徴があるそうです。
芸舞妓の需要が多くある京都には、舞妓志望者も多く、受け入れる置屋の数も全国屈指です。 しかし年季が明け、置屋を離れ、自らの力で生計を立てる芸妓になってから、自分の限界を感じて引退する方が多いそうです。 需要が多い土地だからといって地位が
安泰するわけではなく、厳しい競争がある
ということが分かる良い例となります。
熱海芸妓置屋連合組合 130から150人 (2014年)
箱根湯本芸能組合 160から170人(2014年)
参考サイト
http://atamii.jp/today/13735/
石川県金沢市(2015年)
ひがし茶屋街 14人
にし茶屋街 22人
主計町茶屋街 12人
参考サイト
http://www.marugotokanazawa.com/geiko/
新潟県の古町芸妓(2009年)
在籍20人、実働10人
愛媛県の松山検番(2009年)
在籍12人
参考サイト
http://bbs1.people.com.cn/postDetail.do?boardId=13&treeView=1&view=2&id=93642961
上記以外にも全国に多くの花街が存在しますが、今回はここまでとさせて頂きます。
調査をして分かったことは、
見番や置屋のHPに芸者の画像が載っていても、
すでに引退していたり、現在は休職中の方が多いということでした。
直接管理している見番組合に問い合わせるのが最も適した調査方法でしょうが、見番のない花街だと調査は非常に難しくなりそうです。
将来的に全国花街の定点観測をした資料を何かしらの形で発信できればと考えています。
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