大江戸寄席と花街のをどり -その五-
超豪華、東京の六花街が共演の舞台!
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◇大江戸寄席と花街のおどり-その五-
開催日 2015年11月8日(日)
会場 東京国際フォーラムホールC
開場 14時30分
開演 15時00分
第一部 大江戸寄席
第二部 花街のおどり
出演者
第一部
柳家花緑、三遊亭歌武蔵、柳家紫文
第二部
向嶋芸者衆、芳町芸者衆、神楽坂芸者衆、浅草芸者衆(幇間含む)、赤坂芸者衆、新橋芸者衆
※パンフレット記載順
行ってきました東京国際フォーラム!
- 東京を代表する大型会場の東京国際フォーラム。2階席中央付近の席よりの観覧。
開演後は写真撮影が出来ないため、会場の様子だけ記念に1枚。
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- 1500名収容可能で天井が高いのが特徴。チケットは即完売し、3階席まで席が埋まっておりました。
親しみ易い舞台
- 芸事の良し悪しを論評できるような見聞は持ち合わせていない管理人ではありますが、それでも十分に楽しめる舞台でした。 第一部の落語で緊張をほぐされ、隣に座ったお婆ちゃんと一緒に声を出して笑ってしまいました。 中でも、柳家紫文さんの「船徳」が私の好みです。
リラックスして迎えた、第二部では幕間に浅草幇間衆の桜川七助さんが、この後の演目の解説を面白おかしくされ、 取っ付きやすくしてくれていたのが、印象に残っています。
第二部の花街のおどりは、『赤坂の四季 寿・春・夏・秋・冬』の五部作と紐付け、季節感を前面に出す演出がされていました。 演目を見ると、「夜桜」「初雪に降りこめられて」といった季節を連想させるタイトルが並び、 芸者衆の衣装や小物も季節感を演出していました(夏の演目は団扇を持つなど)。
基本的におどりにはストーリーがあり、その振付や衣装は、そのストーリーを表現するための演出の一部となります。 近年では「おどりにストーリーなんてあるの?」という方も多く、おどりを観ても感情移入がし辛くなっているのだと思います。 そういった方には、「バレエの白鳥の湖には、お話があって、それを表現したダンスなんだよ」と説明すると 「なるほど」と理解がしやすいようです。
花街のおどりでは、「四季」「恋愛」「ご当地の名所案内」といったテーマが扱われることが多いように感じています。 おどりを観に行く際には、事前にストーリーの予習をしておくと、楽しさ3割増しとなります。 今回の「花街のおどり」ではパンフレットと七助さんによる説明があったことに感謝感激でした。
浅草幇間衆の桜川七助さん
- このサイトでは、私個人の意見はあまり書かないようにしているのですが、今回の催しで最も目立ったのが、 浅草幇間衆の桜川七助さんだったと感じています。幕間の余興や、次の演目の解説などが非常に分かり易く、 さらに会場の1500名の来場客を盛り上げることに成功されていました。他の演者との掛け合いをすることで、 演者の違った一面(演技中以外の一面)を魅力的に引き出したりと、ものすごい幇間さんだと感激でした。
東京国際フォーラムは立派な会場ではあるのですが、2階席からですと演者の顔がよく見えないのが残念でした。 顔見知りの芸者を探そうとしても、例えば4人で踊られると「どの妓がOOさんだ?」と識別が付かなくなるのです。 閉演後にロビーで演者とお話しできるかなと思いましたが、お見送りはないようでしたので挨拶が出来ず、 ちょっと残念。そんな会場だからこそ、演技中に自分が何者であるかを名乗れる演目(落語や幇間芸)は際立つなと感じました。 芸者衆も幕間のお話にもっと参加してほしいないうのが個人的な願望です。(名前も売れると思いますし。。)
まとめ
- 良かった点
・取っ付きやすい内容の落語で、すんなりと楽しめた。(あまり落語観賞をしない管理人でも楽しめた)
・幇間さんが、司会進行や、会場の一体感を見事に演出されていた。(個人意見)
・六つの花街のおどりが一度に観られるので、初見のおどりも多く勉強になった。 パンフレットに各演目の簡単な解説もあったので、親しみ易く、感情移入もしやすかった。英訳の説明文があったのもGOOD。
・舞台の大道具が豪華。
個人的な要望
・チラシに出演する芸者衆の記載がなかった。(出演者を事前に知りたいのは客として自然な欲求ですので。。。)
・会場が大きすぎて、2階席からだと個々の演者の識別が出来ない。(顔馴染みの演者も識別不可)
・パンフレットに各演目の簡単な説明があるのは、すごく感謝なのですが、演技中は暗くて読めない。 (会場が明るければ良いという問題ではないのは承知していますが、おどりの内容をパンフで再確認したくなる場面も多くありましたので。)
・演目が多いため、各花街の出演時間が短め。もっと観たいと感じた演者も多くいらっしゃった。
・閉演後、ロビーで演者に挨拶したかった。
総評
多くの踊りと落語が楽しめる大満足な舞台でした。来年も観に行きます!